涙の多い妊婦生活です。
先ず、電車に乗っていると、リュックについている妊婦マークを目ざとく見つけて、席を譲ってくださる方の多いこと。
斜め左右の方が、同時におふたり立ち上がって、「どうぞ!」って、同時におっしゃったこともありました。
それから、遠くのほうから、「こっちこっち」と譲ってくださる方や。
譲っていただくたびに、席に座って涙が出ました。
そして家族や仕事仲間のみんなみんなが、体調を気遣ってくれてとても優しいので、そのたびに涙が出ました。
「こうやってみなさんに助けられながら、人は誕生するんだなー」と、しみじみ思いました。
友だちが妊娠を喜んでくれることもありがたくて、何度も涙が出ました。

(こちらは後輩からのすごくかわいい贈り物。「加賀八幡起上り」 真ん中がお人形で、まわりは最中のお菓子)
私たちは、結婚して6年になりますが、3年半ほど前に初期の流産を経験していて、子どもさんについてはその時に夫婦で話し合いました。
「これは、神様が決めることだね。2人でも楽しいし、子どもさんを授かったらありがたいだろうし、どちらでもいいねー」
「幸せ」はいつも、今いるここに、あふれているものではないかと思っています。
そして、昔から自然に「どの子どもさんも、みんなの子どもさん」という感覚があって、甥や姪、友だちの子どもさんも、電車で隣り合わせた子どもさんも、本当にみんなかわいくて、大切に思えるのでした。
だから今回も自分は、「お運びする」という役割をいただいたまでであって、やっぱり授かった子どもさんは「みんなの子どもさん」なんだ、という気がしています。
だからこそ、より一層大切に思います。
どんな種なのか、お日様の光を浴びて伸びるほうに、育つほうに、数年間のお世話係をさせていただくことも、醍醐味なのでしょう。